すれ違いの攻防
おれは自分の顔にコンプレックスがある。いや、そこまであるわけではないが、少しある。だから人とすれ違うときに顔を見れれるのが嫌だ。でも何で嫌なんだろうか。あ〜あのひとあんな顔しているのに粋がっちゃってと思われたらムカつくからだろう。まず、何よりも俺は粋がっている。それは認める。おれは自分をトータルとして超かっこいいと思っている。超センスがいい。ファッションも思考も表現もあらゆる分野で飛び抜けていると思っている(でも頭のキレは最近自信ないが)。その中でも一つ悩みがあるとするとこの顔だ。これはまあどうしようもならない。
さて、だからまあすれ違い様に顔を見られるのが嫌だ。見られるというか、それって面白い攻防なんだよな。おれが見たときに、相手も見ていれば、そこから帰結するのは「相手はおれが相手をみるよりもコンマ一秒であろうと先におれを見ていた」ということ。逆に、おれが相手を見ていて、その顔はおれを見ていなかったが、ふとこっちを見て目が合う。これは逆におれに非があるパターンだ。
これが何度か繰り返されるとどっちが有利か不利か分からなくなってくる。おれは先に見られていた確証を得たら、少し間を置きさっと見る。そこでおれを見ていたらもうツーアウトだ。そこでかなりいらつく。ここで終了の場合、つまりすれ違い完了してしまった場合、ツーアウトだからおれは相手に聞こえるように「ふん」と鼻で一蹴する。なんだあいつ、という感じを是非とも伝えたいのだ。
もしもこれがスリーアウトになった場合、すれ違い完了時に、「あぁ↑」と言う。完全に輩である。どんだけ見てんねん、という意味だが、どうとでも取れるように最悪なんかの勘違いともとれるように「ああ」としておく。
どうですか?こんなやついたらどう思います?
基地外ですよね。僕もそう思います。自意識過剰なんでしょうね。
ああ〜早く機械の体がほしい〜
ってなんだっけ