嫌気がさす自分の欲望
僕は結構こんな気味の悪い考えを持っていた。
普段の仕事、プライベートで接する人々、そのひとたちから何か尊敬されたいとか、親しい友だちになりたい、仕事などの共通の目的がなくなってもいい関係を続けていける、たまに会って一緒に飲む、などそういう人を「作りたい」と深層心理で思っていた。実際に、そのためにしっかり行動はしてこなかったが。
というか、こんな欲望を持つ自分に嫌気がさす。
それに、そもそも、そういうトップダウン的なやり方だと間違いなくそういう関係にはならない。
そんな自己に都合のよい人間関係を得ようと企む人間に誰が心を許すか。
実際は、何かの目的のため、もしくは場所的に共通点を持ち、その中で自然と人間関係が生まれる。最初はめんどくさく嫌なことばかりかもしれない。でもそのうち親しみを覚える。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトである。
まあ、本来そんなことも考えるべきではない。
日々、いま、ここを生き、あらゆるものにリアルに接していればいい。
未来のこと過去のことなんていま、ここには何もない。
日々を全力で行きよう。